肩こり

肩こりとは？

肩こりとは、首から肩、背中にかけて筋肉が固くなり、痛みや違和感を感じる状態のことです。特にデスクワークやスマートフォンの使いすぎ、長時間の同じ姿勢が原因となることが多く、筋肉の緊張が続くことで血流が悪くなり、疲労物質がたまってしまいます。これにより「肩が重い」「首がこる」「頭痛がする」といった症状が現れます。

肩こりは、年齢や性別に関係なく起こりますが、特に大人や中高年の方に多いです。姿勢の悪さや運動不足、ストレスなども肩こりを悪化させる原因となります。

肩こりをほおっておくとどうなる？

「肩こりくらい大したことない」と思って放っておくと、次のような問題が起こることがあります。

1. 頭痛やめまいが起こる
   肩や首の筋肉が固くなると、血流が悪くなり、脳へ十分な酸素が届かなくなることがあります。その結果、頭痛やめまい、吐き気を感じることがあります。
2. 腕や手のしびれが出る
   肩こりが悪化すると、首の神経が圧迫されることがあり、腕や手がしびれることがあります。長期間放置すると、物をうまく持てなくなったり、力が入りにくくなったりすることもあります。
3. 猫背やストレートネックになる
   肩こりの原因の一つに「姿勢の悪さ」がありますが、肩こりを放置するとさらに姿勢が悪化し、猫背やストレートネック（首がまっすぐになり、本来のカーブがなくなる状態）になることがあります。姿勢が悪くなると、肩こりがさらに悪化するという悪循環に陥ります。
4. 自律神経が乱れる
   肩こりがひどくなると、リラックスする神経（副交感神経）がうまく働かず、ストレスを感じやすくなります。寝つきが悪くなったり、疲れが取れにくくなったりすることもあります。

肩こりストレッチ方法

肩こりを和らげるためには、ストレッチが効果的です。簡単にできるストレッチをいくつか紹介します。

1. 首をゆっくり伸ばすストレッチ

① 背筋を伸ばして座る
② 右手で左側の頭を持ち、ゆっくり右に倒す
③ 左の首筋が伸びるのを感じながら20秒キープ
④ 反対側も同じように行う

→ このストレッチで首から肩にかけての筋肉がほぐれます。

2. 肩を回すストレッチ

① 背筋を伸ばして座る
② 両肩をゆっくり前回し10回、後ろ回し10回行う

→ 肩甲骨の動きを良くし、肩の血流を改善します。

3. 背中を伸ばすストレッチ

① 両手を組んで前に伸ばす
② 背中を丸めながら、腕を前にぐーっと伸ばす
③ そのまま20秒キープ

→ 肩甲骨周りの筋肉がほぐれ、肩こりの予防につながります。

肩こりの施術について

肩こりがひどい場合や、自分でのケアでは改善しない場合は、専門的な施術を受けることも大切です。

1. 柔道整復師による施術

柔道整復師は、筋肉や関節の動きを整える専門家です。肩こりの原因となる筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することで、症状を和らげます。

2. 手技療法（マッサージ）

固くなった筋肉を手技でほぐし、血流を良くすることで、肩こりを和らげます。特に、肩甲骨周りの筋肉をほぐすことで、肩の可動域を広げることができます。

3. 姿勢改善のアドバイス

肩こりの原因となる悪い姿勢を改善するために、正しい座り方や立ち方、仕事中の姿勢のアドバイスを行います。特にデスクワークの方には、日常でできる簡単なストレッチを指導することもあります。

4. 運動療法

筋力不足が肩こりの原因となることもあります。そのため、適度な運動を取り入れることで、肩こりを予防・改善することができます。特に、肩甲骨周りの筋肉を鍛える運動が効果的です。

まとめ

肩こりは、日常生活の中で誰でも経験する症状ですが、放っておくと頭痛や姿勢の悪化、腕のしびれなどにつながる可能性があります。ストレッチや姿勢の改善を意識することで、肩こりを予防することができますが、症状がひどい場合は、当院での施術を受けるのもおすすめです。日頃からケアをし、肩こりのない快適な生活を目指しましょう！