頚椎症

頚椎症

首、肩甲骨付近の痛みや肩こり

上を向くときに首の後ろが痛い

手がしびれる

寝違えのような痛みがなかなか引かない

1. 頚椎症とは?

頚椎症(けいついしょう)というのは、首の骨(頚椎)が変形してしまい、神経を圧迫したり、骨と骨の間にあるクッションの役割をする椎間板(ついかんばん)がすり減ったりすることで、痛みやしびれが起こる状態のことを言います。頚椎は、頭を支えたり、首を動かしたりする大切な部分です。これが変形すると、首や肩、腕、さらには手まで痛みやしびれを感じることがあります。

頚椎症は、年齢とともに骨が弱くなったり、椎間板がすり減ったりすることが主な原因です。特に、長時間のデスクワークやスマホの使いすぎなどで、前かがみの姿勢が続くと、首に負担がかかりやすくなります。これがきっかけで、若い人でも頚椎症になることがあるんです。

2. 頚椎症をほおっておくとどうなる?

もし、頚椎症をそのままにしておくと、症状がどんどん悪化することがあります。初めは首や肩の痛み、軽いしびれから始まることが多いですが、次第に腕や手に強いしびれや痛みが広がることがあります。さらに、筋力が低下して物を握ったり持ち上げたりするのが難しくなることもあります。

ひどい場合には、手足の感覚が鈍くなり、力が入らなくなったり、歩くのが不安定になったりすることも。こうなると、日常生活に大きな支障をきたすことになります。頚椎症は放置すると治りにくくなり、手術が必要になるケースもあるので、早めの対処が重要です。

3. 頚椎症改善ストレッチ方法

頚椎症を予防したり、症状を改善したりするためには、日常的なストレッチが効果的です。簡単にできるストレッチをいくつか紹介します。

① 首の横倒しストレッチ
椅子に座った状態で、右手を頭の左側に置き、ゆっくりと右に首を倒します。このとき、左の肩は下げておくのがポイントです。深呼吸しながら10秒間キープしましょう。反対側も同じように行います。これを3回ずつ繰り返します。

② 首回しストレッチ
背筋を伸ばして立つか、椅子に座ります。ゆっくりと首を右に回し、次に左に回します。できるだけ大きな円を描くように動かすのがポイントです。これを5回ずつ繰り返します。

③ 猫の背中ストレッチ
四つん這いになり、背中を丸めるようにして頭を下げます。次に、背中を反らせるようにして頭を上げます。この動きを5回繰り返します。背骨を柔らかくして、頚椎への負担を軽くする効果があります。

4. 頚椎症の施術について

柔道整復師の接骨院では、頚椎症に対してさまざまな施術方法が用いられます。まず、患者さんの症状や状態をしっかりと確認し、適切な施術方法を選びます。主に行われる施術は以下の通りです。

① 手技療法
柔道整復師が直接手を使って、首や肩、背中の筋肉をほぐしたり、関節の動きを良くする施術を行います。これによって、筋肉の緊張を和らげ、血流を改善し、痛みを軽減します。

② 温熱療法
温かいタオルやホットパックを使って、首や肩を温めます。これにより、筋肉がリラックスし、血行が良くなります。血行が良くなることで、痛みが和らぎ、治癒力が高まります。

③ 物理療法
低周波治療器や超音波治療器を使って、筋肉の深い部分にまで刺激を与えることで、痛みを軽減します。これらの機器は、筋肉の緊張をほぐす効果があり、痛みやしびれの緩和に役立ちます。

頚椎症Q&A

Q1: 頚椎症の治療で、どのくらいの頻度で通院すればいいの?

A1: 治療の頻度は、症状の重さや個人の状態によって異なります。一般的には、初期段階で症状が強い場合は、週に2〜3回の通院が推奨されます。痛みやしびれが改善してきたら、徐々に通院回数を減らしていきます。症状が安定してきたら、月に1回程度のメンテナンス通院を行い、再発を予防することが理想的です。

Q2: 頚椎症を放置するとどうなるの?

A2: 頚椎症を放置すると、症状が悪化する可能性が高いです。初めは軽い痛みやしびれから始まりますが、放置しておくと、痛みが強くなったり、しびれが腕や手に広がったりします。さらに、筋力の低下や手足の感覚が鈍くなることもあり、日常生活に支障をきたす場合もあります。ひどい場合には、歩行困難になることもあるため、早期の治療が大切です。

Q3: 頚椎症は再発しやすいですか?

A3: はい、頚椎症は再発しやすいです。特に、長時間のデスクワークやスマホの使用、姿勢の悪さが続くと、首に負担がかかり、再び症状が現れることがあります。日常的に正しい姿勢を心がけ、ストレッチや運動を取り入れることで、再発リスクを減らすことができます。また、定期的なメンテナンス通院も再発予防に役立ちます。

Q4: 頚椎症の予防方法はありますか?

A4: 頚椎症の予防には、以下の方法が効果的です。

  1. 正しい姿勢を保つ: 長時間のデスクワークやスマホの使用時は、背筋を伸ばし、首を前に出さないように意識しましょう。椅子に座る際は、背もたれを使って背中を支えるのも効果的です。
  2. 定期的なストレッチ: 首や肩の筋肉を柔らかくするために、日常的にストレッチを行うことが重要です。前述の「首の横倒しストレッチ」や「首回しストレッチ」などを取り入れてください。
  3. 適度な運動: 筋力を維持するために、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を取り入れましょう。全身の血行が良くなり、頚椎への負担が軽減されます。
  4. ストレスをためない: ストレスがたまると、筋肉が緊張しやすくなり、頚椎に負担がかかることがあります。リラックスする時間を作ることも大切です。

まとめ

頚椎症は、日常生活に大きな影響を与える可能性があるため、早期の治療と予防が重要です。正しい姿勢を保ち、日常的なストレッチや適度な運動を心がけることで、症状の改善や再発防止に繋がります。また、少しでも違和感や痛みを感じたら、早めに当院へ相談することをおすすめします。定期的なメンテナンス通院で、健康な首を保ちましょう。

LINEでのご予約は24時間受付