腱鞘炎・ばね指
腱鞘炎・ばね指
指を動かすと痛い
親指の付け根がはれてる
腱鞘炎と診断されたが、どこへ行っていいか分からない
朝起きると指がパきパキはねる
腱鞘炎・ばね指とは?
腱鞘炎(けんしょうえん)とは、手や指を使いすぎたことで、腱(けん)と呼ばれる筋肉と骨をつなぐ組織が炎症を起こす状態です。腱は「腱鞘(けんしょう)」というトンネルの中を通って動きますが、過度に動かすとこのトンネルで摩擦が生じ、痛みや腫れが発生します。これが腱鞘炎です。
一方で「ばね指(ばねゆび)」は、腱鞘炎が進行した状態のことを指します。指を曲げ伸ばしするときに、腱が腱鞘に引っかかってしまい、指がスムーズに動かなくなり、ばねのように急に動く症状が出ます。朝起きた時や、何かをつかむ動作をする時に症状がひどくなることが多いです。
腱鞘炎やばね指は、手や指をよく使う職業や日常生活の中で起こりやすいものですが、無理をせずに適切なケアをすることが大切です。
腱鞘炎・ばね指をほおっておくとどうなる?
腱鞘炎やばね指をそのままにしておくと、症状がどんどん悪化することがあります。最初は痛みや腫れが軽度ですが、放置すると指がさらに動かしづらくなり、日常生活に支障をきたすことも。たとえば、ペンを持つ、食器を洗う、スマートフォンを使うといった、普段何気なく行っている作業が痛みのせいでできなくなるかもしれません。
さらに、腱や腱鞘に長期間の負担がかかり続けると、炎症が慢性化し、治りにくくなります。最悪の場合、手術が必要になることもあるため、早めの対処が重要です。
腱鞘炎・ばね指改善ストレッチ方法
腱鞘炎やばね指の改善には、無理のない範囲でストレッチを行うことが効果的です。ここでは簡単なストレッチ方法を紹介します。
- 指のストレッチ
手のひらを上に向けて、反対の手で指を優しく後ろに引っ張ります。引っ張った状態を10秒間保ち、次に指を軽く曲げて同じように引っ張ります。これを数回繰り返すと、指の腱がほぐれ、柔軟性が増します。 - 手首のストレッチ
手のひらを下に向けて、反対の手で手首を軽く引っ張ります。この状態で10秒間キープし、反対の手でも同じように行います。手首のストレッチは、腱鞘炎の予防にもなります。 - グーパー運動
手を軽く握り、次に大きく広げる動作を繰り返します。これを1日数回行うことで、指や手の筋肉をほぐし、腱にかかる負担を減らすことができます。
ストレッチは無理に行わず、痛みがひどい場合は中止して休息をとることが大切です。
腱鞘炎・ばね指の施術について
腱鞘炎やばね指の治療には、柔道整復師による施術が効果的です。柔道整復師は、筋肉や骨、関節に対する知識を持ち、体に負担をかけずに自然治癒力を引き出す施術を行います。腱鞘炎の場合、腱や腱鞘周りの筋肉を緩めるマッサージやストレッチを取り入れることで、腱にかかる負担を軽減し、症状を改善していきます。
ばね指の場合は、さらに進行した状態であるため、特に注意が必要です。柔道整復師は、指や手首の関節に働きかけ、指の動きを改善する施術を行います。施術後は、自宅でのストレッチや生活習慣の見直しも併せて指導し、再発を防ぐサポートをします。
さらに、症状がひどい場合には、テーピングやサポーターを使って、患部を固定し、安静を保つことが必要になることもあります。柔道整復師は、適切な施術とアドバイスを通じて、患者さんの症状を早期に改善することを目指します。
腱鞘炎やばね指は、早期の対応が重要です。手や指に痛みを感じたら、早めに専門家に相談し、適切なケアを受けることで、症状の悪化を防ぎましょう。