テニス肘

テニス肘

肘の外側が痛くなる

手首を上に向けると痛い

イスを持ち上げようとすると肘が痛む

ずっと痛みが引かず不安になる

テニス肘は?

テニス肘は、腕や肘に痛みが生じる症状のことです。テニスをする人に多いので「テニス肘」と呼ばれていますが、実はテニス以外のスポーツや仕事でも起こることがあります。主に腕を繰り返し使う動作が原因で、肘の外側にある筋肉や腱(けん)が傷ついて炎症を起こしてしまうことが多いです。例えば、テニスのラケットを振る動作や、重たいものを何度も持ち上げる動きが原因になることがあります。

具体的な症状としては、物を持ち上げるときやドアノブを回すとき、手を握ったり伸ばしたりするときに、肘の外側に痛みが走ることが多いです。軽い痛みから始まることもあれば、ひどくなると腕を動かすだけで強い痛みを感じることもあります。

テニス肘をほおっておくとどうなる?

もしテニス肘をそのまま放置してしまうと、痛みがどんどん悪化することがあります。最初は軽い痛みかもしれませんが、時間が経つにつれて痛みが強くなり、腕を使うことが難しくなる場合もあります。特に、肘を動かすたびに痛みを感じるようになると、日常生活や仕事に支障が出てしまうことがあります。

また、テニス肘は肘だけでなく、腕全体や肩にも影響を及ぼすことがあります。腕を無理に使い続けることで、周りの筋肉にも負担がかかり、他の部分にも痛みが広がってしまうことがあります。そのため、早めに対処することが大切です。

テニス肘改善ストレッチ方法

テニス肘を改善するためには、肘や腕の筋肉を優しくストレッチすることが効果的です。ここでは、自宅でも簡単にできるストレッチ方法を紹介します。

  1. 手首の伸ばしストレッチ
    手のひらを下に向け、腕をまっすぐ前に伸ばします。反対の手で指先を掴み、手のひらを体の方に引き寄せます。このとき、手首や腕の外側が伸びるのを感じましょう。ゆっくりと15秒間キープし、反対側も同じように行います。
  2. 前腕のマッサージ
    机や床に肘をつき、もう一方の手で前腕(肘から手首までの部分)を優しくマッサージします。筋肉をほぐすことで、緊張を和らげ、痛みを軽減する効果があります。
  3. 握力ボールを使った運動
    柔らかいボールやタオルを握り、ゆっくり握力を鍛える運動をします。無理のない範囲で行い、筋肉を強くすることで再発を防ぐことができます。

これらのストレッチや運動は、毎日少しずつ続けることが大切です。ただし、痛みがひどい場合は無理をせず、すぐに休むようにしましょう。

テニス肘の施術について

テニス肘の治療には、痛みを和らげるための施術や、筋肉や腱の回復を促す施術が含まれます。柔道整復師は、まず患者さんの痛みの原因をしっかりと確認し、適切な治療を行います。例えば、アイシングや温熱療法を使って炎症を抑えたり、筋肉をほぐすマッサージを行ったりします。

さらに、テーピングやサポーターを使って肘を安定させることもあります。これにより、肘への負担を軽減し、痛みを和らげる効果があります。また、筋肉や腱の回復をサポートするためのリハビリや運動療法も重要です。正しい運動を続けることで、再発を防ぐことができます。

柔道整復師は、患者さん一人ひとりの症状に合わせた治療プランを提供し、痛みを改善するだけでなく、再発予防にも力を入れています。痛みが続く場合は、早めに相談し、適切な治療を受けることをおすすめします。